日本語の豊かな使い手になるために

日本語の豊かな使い手になるために―読む、書く、話す、聞く

日本語の豊かな使い手になるために―読む、書く、話す、聞く

 詩人大岡信が小学校の教諭他教育に携わる人たちと「ことば」について様々な議論を展開する内容の本です。基本的に対談形式なので読みやすいのですが、内容はとても深く、また現在の日本のことばの教育に対する鋭い指摘にぐっと詰まってなかなか読み進められませんでした。音読の大切さとか、体と心がつながっている話とかいちいち深く納得のできるお話です。一方で自分が現場では些末な意味ばかりを追う本当にツマラナイ授業をしているのではと反省させられます。まずは自分がことばに敏感になること。生徒達のことばへの感覚を壊さずに伸ばすこと。でも教養としてのことばも必要なこと。受験も無視できない現場にいること。さて、100%はできないが、少しでも進化させてみようか。