メンタル系サバイバルガイド

中高生のためのメンタル系サバイバルガイド

中高生のためのメンタル系サバイバルガイド

 「中高生のための」とあるように、中高生も読めるような仕様になっています。章によってはかなり専門的な解説もあるので、中高生+援助職者+中高生を子に持つ親向けでしょうか。
 内容は至れり尽くせりで、情報も新しく、適切な立場の人・現場の人が執筆しているため、簡潔で具体的です。自分が中高生の頃を思い出してもそれなりに生きづらい時期ではあったけれども、今の中高生が置かれている状況は、まさに「サバイバル」です。そして当然そういう世界を創り出した大人がいるわけですからやりきれなくなります。未来は子どもたちにしかないのですから、サバイバルの手助けを大人がするのは当然のような気がします。
 さて、多岐にわたる内容を網羅しようとすると無闇に長くなってしまうので、章立てと小見出しを紹介するにとどめたいと思います。
1.くらし:睡眠・女の子のこころとからだ・男の子と性のモヤモヤ
2.恋愛と性:あの子の身体を触りたい・援助交際・カレの誘い・デートDV・セシュアルマイノリティ
3.くすり:アルコール・大麻・合法ハーブ・ガスパン・医薬品
4.やめられない・とまらない・リストカット・ネットやゲーム・拒食・過食・忘れられない記憶
5.いのち:死にたい・死ぬってどういうこと?・大切な人を亡くした
6.わるいこと:盗み・キレる・いじめ
7.親のこと:お酒とくすり・ギャンブル・親のうつ・親の暴力・大人が信用できない・話を聞いてくれるところ
 教育改革はしたらいいし、するべきだとも思いますが、少なくとも上記のようなことがあるということを常識として知った上で議論をしてもらいたいといつも思います。