白川学もっと広がれ

白川静博士の漢字の世界へ

白川静博士の漢字の世界へ

 小学校で習う漢字を白川静の研究に基づいて説明した読本です。小学校の現場で使えるように平易に楽しく作られています。殷という国が王を祭祀長とする、宗教国家であったことは今や定説と言っていいでしょう。その祭祀の中心に漢字がある。漢字の呪術性は、儒学の長い支配の元で薄められ、道徳的な解釈に歪められてきました。それを白河博士が本来の意味づけに戻したということでしょう。小学生にとっても十分に魅力的で説得力のある内容だと思います。