新しい分類

植物分類表

植物分類表

高等植物分類表

高等植物分類表

 1980年代からDNA解析が進み、DNA塩基配列が次々と解明されてきました。1998年にはその新しい知見に基づいた分類表が現れ、2003年には改訂されました。細かい所ではまだ手直しが続いていくようですが、基本的な枠組みはこの新しい体系になっていくようです。
 もともと植物の分類に詳しくないので、この新しい分類表ができることがどれだけ衝撃的なのか、いまいちピンときていませんが、今までの、雄蕊や雌蕊の数や分泌物など、形や機能で分類してきた分類法とは考え方が変わったことは分かりました。進化の系統などもDNA解析によって明らかになったため、今までは類縁関係と思われたものが全然違ったり、全然無関係と思われたものが、意外と近い関係だったりといったことが明らかになり、植物分類の世界が大きく書き換えられることになったわけです。日本ではこの二冊が市販本としては最も新しいもののようです。あと何年かすれば、学校で習う植物分類についても教科書が書きかわるのでしょう。ここにもまた、歴史の不連続が。