エレジー

 新聞で紹介記事を見て、観てみたいと思って観ました。30歳年下の教え子と本当の恋に落ちてしまう大学教授のお話。舞台はアメリカ。この教授はこれまでにたくさんの女性と関係をしてきたプレイボーイのようで、結婚・離婚もしていて息子がいる。20年来の恋人(これも元教え子)がいて、時々肉体関係を結ぶという関係が続いている。しかし今度の女の子はこれまでとは違い、本気になってしまう自分を止めることができない。また、老いを日々自覚していく。同年代の友人の死、20年来の恋人の老いへの悲哀など、人間の避けられぬ悲しみを淡々と描く。静かでなかなかいい映画でした。ベートーベンやバッハのピアノが随所に挿入され、音楽も効果的でした。大人が観る映画ですね。