ジェダイの騎士?

 「山羊と男と男と壁と」を観ました。米軍にあった秘密組織で超能力開発を行っていた部署があった、という設定です。本当にあったのかもしれません。その訓練の様子はかなり滑稽です。ヨーガやダンス、心理実験がごちゃ混ぜになっており、部隊のシンボルはフリーメイソンのマークのような巨大な目、趣味の悪い新興宗教のような世界です。ヒッピー思想にかぶれたリーダーが率いる秘密組織では、スーパーソルジャーを作るべく努力が傾注されており、その名も「ジェダイ計画」と名付けられている。ここで館内は大爆笑でした、他にもそこここにスターウォーズのパロディがちりばめられていて、私の世代はドンピシャの作品です。極めつけは、この超能力部隊になりゆきで巻き込まれてしまう若者役をユアン・マクレガーが演じていることです。彼はスターウォーズのエピソードシリーズで、オビ=ワン・ケノービ役で出演していました。彼が同行する超能力部隊の軍人から真剣なまなざしで「ジェダイ計画」とか「暗黒面」とか言われ、こいつ頭がおかしいんじゃないか?という顔しているのを見るだけで吹き出してしまいます。
 かなりコメディタッチに描かれていますが、メッセージ性はかなりはっきりしていて、そこが、テアトル系でしかかかっていない理由でしょうか。もっと全国でかければいいのに。久々に映画館で笑いが起きる映画を観ました。