知識注入週間
脳からわかる発達障害―子どもたちの「生きづらさ」を理解するために
- 作者: 鳥居深雪
- 出版社/メーカー: 中央法規出版
- 発売日: 2009/09/01
- メディア: 単行本
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発達障害の人が増加しているのか、発見される率が増えたのか、たぶん両方だと思いますが、少なくとも社会性の障害に関しては、全体の社会性が落ちていることが、障害の度合いを高めているという感じはします。適切な支援を受ければ、かなり社会に適応していく場合が多いそうですが、その適切な支援というのが、無自覚的に行われていたのが、昔の社会だったのだろうと思うからです。本書に「遊び」を取り入れたソーシャルスキルトレーニングが紹介されていますが、その内容は自分が子どもの頃は普通に行われていたと思います。そうした訓練(というか、日常生活)の中で自然に身につける社会性そのものが低下してしまって、発達障害と診断される必要のない人も、適切な経験を経ないために障害者にされているのが、現代社会なのだなと改めて思わされました。本書にも少し触れていますが、ポータブルゲーム機やケイタイの弊害はかなり大きなものがありますね。