学び

新書470発達障害 境界に立つ若者たち (平凡社新書)

新書470発達障害 境界に立つ若者たち (平凡社新書)

 塾から派生した無認可の低学力生徒相手に始めた、フリースクールで手のかかる生徒を扱ってきた著者が自らの体験と、卒業生へのインタビュー記事をまとめた本です。
 「発達障害」という言葉もない時代から、なぜかできないことがある不思議な生徒を四苦八苦して導いてきた体験が語られています。今、そういう難しさを抱えた人はどんどん増えているようで、学校はともかく、社会に出て働くときに非常に苦労しているようです。いわゆる「健常者」にも仕事がない時代、できないことがある人を受け入れていく懐の深さは、社会にあるのだろうか。しかしそういう人達を受け入れていく社会は、「健常者」にとっても必ず住みよい社会であろうと思います。