サクラサク

 気温が高いせいか、陽当たりのよいところは桜が咲いています。すでに桜の下で宴会する姿が。さすがに寒いだろうと思いつつ、春の訪れを喜ぶ人たちと見るのは楽しい。
 19日と今日と、宴会が続いています。お酒が入ると話が弾む。なるべく人の話を聞こうと思いつつ、自分がしゃべっていることの方が多い。こんなに話したいことがあるんだと、人の迷惑も省みずしゃべっている。人と話すことで自分の考えがより明確になることが多い。ソクラテスはやはり偉大な哲学者でした。虚心に人の話を聞くのは難しい。でも話をするのは議論ではないから、勝ち負けを気にする必要はない。お互いの気持ちが癒されたり、考えが整理されたりすればそれでいい。時に話ながら、以前の怒りがこみ上げてきたりすることがあり、それはあまりよくないが、それでもやはり自分の中に溜めずに昇華した方がいい。
 最近は『荘子』を少しずつ読んでいます。以前読んだときよりもより身近になってきた気がします。古典はすばらしい。まるで偉大な哲人と話をしているようだ。自分のレベルに合わせて書物が私に教えてくれます。体験が伴わないと理解できないこと、年齢を重ねないと分からないことがあります。できないことが生まれたことで理解できることがあり、できることが増えて分かることがある。そう考えれば、生きることに無駄というものは存在しない。