ル・クレジオ
- 作者: ル・クレジオ,菅野昭正
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 1995/05/26
- メディア: 単行本
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それにしてもアメリカの捕鯨の歴史は強烈です。それを今になって保護を理由に禁止するのは身勝手な話だなと思わされます。乱獲によって数が減ったのは自分たちの歴史であり、それを反省して保護するというのは理解できるとして、「人道的」立場から捕鯨を非難するのは偽善的だ。そこには核兵器を保持しながら、同じように核兵器を持とうとする国を非難したり、後進国が環境を汚染することをまるで人でなしのように非難するのを同じ身勝手さが感じられます。もちろん、ル・クレジオの小説にはそんなものは全然出て来ません。