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本屋をさまよっていると、探している本ではない本と出会ってしまい、何となく手に取ったまま、立ち読みのまま読み切ってしまったり、買い込んでしまったりするものです。
- 作者: 早見裕司
- 出版社/メーカー: 理論社
- 発売日: 2007/12
- メディア: 単行本
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- 作者: 菊地澄子,山根旭
- 出版社/メーカー: 北水
- 発売日: 2006/05
- メディア: 単行本
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知的な障がいを持つ父と母を持つ、小学4年生の高子は、両親のことが疎ましくてならなくなっています。しかし高子には両親が障がい者であることは秘密にされていたので、なぜ両親が周りの友達の親たちと違うのか、人から笑われるようなことをするのか、計算ができなかったり、むずかしい文字が読めなかったりするのか分かりません。高子は成績優秀ですが、小学校にある、みどり学級という障がい者学級との交流会に参加したことがなく、むしろ、障がい者を毛嫌いしていました。しかしついに高子が両親の秘密を知るところとなり、大変なショックを受けます。しかし友達の助けや学校の先生、友達の父親、母の高校時代の先生などの理解により、考えを変え、両親の立派さに気がついていきます。実話を本にした話ということで、高子のモデルもすでに母になっており、両親は60歳を超えているそうです。淡々と書かれているのですが、実話の持つ力が胸に迫ります。違っていることを受け入れる大変さと、障がい者以上に、心がこわばって自由ではない健常者が見えてきます。そして違う者同士が一緒になることで、もっとお互いに自由になれる、それが説教臭くなく語られています。挿絵を中学生が描いています。あたたかい絵です。