木工の世界 (新潮選書)

木工の世界 (新潮選書)

 職人さんの語るお話は本当に深いです。一つのことを極め、「技」にまで昇華した手仕事の美しさ。口先ではない言葉、手や体と一体化した言葉。本当にいいです。僕は羨望と軽い嫉妬を感じながら読みました。自分で何か始めればいいんだけれど、結局読みだけです。
美しいもの

美しいもの

 塗師(ぬし)である赤木明登氏が14人の職人さんにインタビューしたものをまとめたエッセイです。これもまた、職人さんたちの生活が羨ましい限りです。まあ、外から見ているからそう見えるだけなんでしょうけれど。
少し耳の痛くなる話

少し耳の痛くなる話

 ドナルド・キーン氏の日本体験です。題名の通り、日本人としては少し耳の痛くなる話が並んでいます。外国人だからこそ見える日本人の特徴をコミカル、シニカルな筆致で描きます。それにしても日本語の言い回しがうますぎです(笑)。
人生のとびら―アレークシン中編作品集 (1979年)

人生のとびら―アレークシン中編作品集 (1979年)

家族のゆくえ (10代の本セレクション)

家族のゆくえ (10代の本セレクション)

 ロシア文学の翻訳物です。じんわりとする短編が並んでいます。
 それにしても、痛風が治りきらず、運動ができません。読書だけが進みます。