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ブラフマンの埋葬 (講談社文庫)

ブラフマンの埋葬 (講談社文庫)

 電車の中で読むのにはちょうどよい長さの本でした。ブラフマンと名づけられた生き物と「創作者の家」の管理人が事件らしい事件も起こらない日常を淡々と過ごしている様子を淡々と書いています。ブラフマンがどういう生き物なのか結局よく分からないのですが、最後には車に跳ねられて死んでしまいます。それが事件と言えば事件ですが、飼い主である管理人がそれを非常に悲しんでいるようには書かれていません。すべてが静寂の中で淡々と進んでいく物語です。