心の夜想曲(ノクターン)

心の夜想曲(ノクターン)

 遠藤周作のエッセイです。晩年に書かれたものが多く、読みやすいのに深遠です。弱者に目を向け続けた遠藤氏が辿り着いた境地をうかがい知ることができます。仏教にも深い関心を寄せていた遠藤氏。西洋のキリスト教を和服に仕立て直して着こなすことを成し遂げた遠藤氏。もう少し長生きしてほしかったです。